[ひとりごと(2002.7.27)]

消えたiDVD

 先日、デュアル1GHzのG4がやってきた。8年以上お世話になった初代PowerMac7100はご老体ゆえ隠居願って余生をルータとして過ごしてもらい、G4はWeb制作を中心にMacOS X 環境で使おうと考えた次第だ。
 やってきたG4は80GBのハードディスクをもっている。さっそくハードを初期化してパーティションを区切り、インストールCDからMacOS9.2.2とMacOS X をインストールした。ネットをはじめさまざまな設定を済ませ、おおむねのMacOS X 環境を整えた。

 そこで、スーバードライブがついているので確かDVDを作るソフトがあったはずだが……、と探してみたが、あれま、見当たらない。ハードディスクを初期化した段階で消えるのは当然だが、CDからのインストールでは入らなかったようだ。カスタムインストールで入れられるのかとも思ったが、付属のインストールCDやアプリケーションCDの中にも見当たらなかった。
 ではネットで、とAppleのサイトを探してみたが、「iDVD 2」のアップグレードファイルはあったが、「iDVD」そのものはやっぱり見当たらない。わざわざ別にCDを付属していた「iPhoto」などもダウンロードできるのに、なんで「iDVD」はダメなのか……。
 さらにAppleサイトで情報を探すと、「iDVD」はマシンにプリインストールされており、インストールCDには入っていないという。データはリストアCDに入っているので、何らかの事情で「iDVD」を消してしまった場合はリストアすることでiDVDを元に戻せる旨が解説されていた。
 けど……、せっかくパーティションを切ってセットアップしたのに、リストアせよとは酷な話だ。一時は、改めて購入するしかないのかと諦めかけた。どうせ当面、DVDを作る予定はないし、と。
 が、やっぱり気になるので、リストアCDからなんとか「iDVD」だけ取り出せないか、と考えた。そして、次のような手順で復活させることができた。

 まず、5枚あるリストアCDをパーティションを切った空いているドライブにコピーする。1枚目は全部をコピーした。その中に「構成ファイル」というフォルダがあり、2枚目以降はその分割ファイルが入っているようだった。そこで、2枚目以降の分割ファイルは1枚目のコピーの「構成ファイル」フォルダの中にコピーした。

キャプチャ1

 コピーした構成ファイルの中の「PowerMac HD Disc 1.dmg」をダブルクリックすると「Disk Copy」が立ち上がり、ディスクトップに「Machintosh HD」がマウントされた。

キャプチャ2

 この「Machintosh HD」を開くと、最初のハードディスクの状態が再現されていた。そして「Applications」フォルダ内にめざす「iDVD 2」が確かにあったのだ。よしよし……。

キャプチャ3

 この「iDVD 2」を起動しているMac0S X の「Applications」にコピーした。この時、どうしてネットでダウンロードできないか、インストールCDに入っていないかがようやくわかった。「iDVD 2」は1.18GBもあったのだ。なるほどこれなら、圧縮したとしても、ダウンロードするにもインストールCDに入れるのもしんどいだろう。

 復活した「iDVD2」は問題なく起動し、僕にDVDの世界を教えてくれた。
 そこで気がついた。よく考えてみたら僕は、これまでDVDなるものをまともに見たことがない。見たといえば店頭のデモンストレーションくらい。せっかく復活させてはみたが、これでは利用するのはまだまだ先のことだろう……。

(記/2002.7.27)


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