[QuarkXPress奮戦記 vol.4]

マスターページを使いこなしたい(1)

 ページスタイルを作ってそれをマスターページに登録しておくと、同じことを何度も繰り返す必要がないので、作業がとても楽になる。私は、マスターページをしっかり作ることが、QuarkXPressを使いこなす上でのひとつのポイントだと思う。
 ところが、同じパターンだからといって何でもかんでも登録しておけばいいかというと、どうやらそうでもないようだ。

■マスターページのアイテムは必要最小限がよい

 マスターページに作るアイテムは必要最小限のものがよいと思う。
 書籍タイプなら、ノンブル(ページ番号)と本文の入るテキストボックス、必要なら柱、それからこれらにかかわるページデザイン上のアイテムといったところ。これが最小限。
 ノンブルは、適当な場所にテキストボックスをつくり「コマンド+3」と入力して「<#>」が表示されればOKだ。本文の入るテキストボックスは下左図のようにページ連結しておく。これで、ページの増加とともに自動作成されていく(注1)
 広報紙や機関紙など多段組み編集するタイプでは、ノンブル、柱やコーナータイトルなど各ページで共通して使うアイテムだけでよいと思う。テキストボックスは作らずに、下右図のようにマスターガイドだけにしておくのがコツだと思う。

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 マスターガイドは、マスターページの画面で「ページ」メニューにある「マスターガイド」で設定。マスターページでのみ機能するコマンドだ。
 テキストボックスの設定は、よく考えて行いたいものだ。これについてはこの連載のVol.1Vol.2を参照していただきたい。

注1)ドキュメントの新規作成時に「テキストボックスの自動作成」をチェックしておけば、ページ連結をすることで、ページが増えるとともにテキストボックスが自動的に作成されていく。この場合、環境設定の「自動ページ挿入」は「ストーリーの後」がよい。
 なお、上の図はマスターガイドとテキストボックスのみで、その他のアイテムは省略した。

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