[QuarkXPress奮戦記 vol.6]

よく使うコマンド&ショートカット(1)

 QuaukXPressには便利なコマンドがたくさんある。その多くはショートカットが割り当ててあるので、覚えておくと作業のスピードアップに役立つ。
 ここでは、私がよく使うコマンドやショートカットをちょっとだけ紹介しようと思う。いわゆる「裏技」ではないけれど、とても助かっているものだ。

■複数アイテムの配置

 アイテムメニューにある「複数アイテムの配置」は、頻繁に使うコマンドのひとつだ。そしてこれは、とてもすぐれていると思う。

サンプル

 同様のものは、たとえばIllustraterのフィルタの中に「オブジェクトを揃える」というコマンドがある。しかしこれで「均等配置」をしようとすると、オブジェクトのセンターが基準になるので、大きさの違うものはうまく配置できないのが難点だ(※)。
 QuaukXPressの「複数アイテムの配置」は、基準点を「アイテム」「左端」「センター」「右端」と選択でき、「アイテム」を選択することで大きさが違うものでも均等に配置できる。また揃えるだけでなく、間隔を設定することによって、たとえば「左端を2mmずつずらして配置する」なんてことも簡単にできるわけだ。これはかなり実用的な機能だと思う。

※かなり古い記述。Illustraterの新しいバージョンでは整列メニューの「等間隔に分布」で可能だ。(2003.12.30追記)

サンプル

 実際の作業場面で最もよく使うのは、センター揃えだ(右図)。
 バージョン3.3になってから、テキストボックスも円や多角形が可能になったが、その中でテキストをセンターに揃えることができない。よって、もっぱら画像ボックスと併用することになる。
 画像ボックスで楕円をつくり、その中にテキストボックスを配置し、その二つのアイテムを水平方向も垂直方向も「センター」にするわけだ。もちろん、テキストボックスは「ボックス内の行配置」を「センター」に、パラグラフの文字揃えも「センター」にしておく。それぞれアバウトで作っても、バッチリ決まるからとても楽チンなのだ。
 ただし、きちんとセンターに揃っているのにずれているように見えることがある。先の例で、たとえば2行目が1〜2字になると上にずれて見える。これは目の錯覚だ。こんな時は、一旦揃えた上で、少しずらしてセンターに見えるようにするわけだ。

 その他、作表でもはいつもお世話になっているし、ラインとテキストを揃えたり均等に配置したり、段組みのテキストボックスを均等配置したり、あるいは特に点線のラインの角をきちんと合わせたり、とにかくいろいろな活用ができる、かなりのすぐれものだと思う。


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