[QuarkXPress奮戦記 vol.7]

トラブルシューティング[1]-(4)

■全ページを一度にプリントできない!?

 200ページ以上もある書籍のプリントだって一度に出来るのに、8ページほどのドキュメントの数ページをプリントしただけで、残りのページがプリントされないということがある。そしてこの時、PSエラーとも、別の何らかのエラーとも、何もメッセージがない。気がついたらプリンタはアイドル状態に戻っているがプリントはされていないのだ。「なんやねん!」というわけだ。
 いろいろ原因はあるのだろうが、私の場合はフォントの種類をたくさん使っていたことが原因ということが多い。これはプリンタのRAMの問題だろう。
 私のプリンタは28MBのRAMを搭載しているが、これで同時にプリントできる日本語フォントは10種類くらいだ。数ページの冊子や広報紙などでは、1ページの中に多くの種類のフォントを使用することは少なくない。また、たった1字を使っても1種類のフォントとしてカウントされるので、プリンタの能力を超える多くの種類のフォントを使うことになる。こうした時にこのようなエラーが起きることがある。
 こんな場合は、面倒だが仕方がないから数ページずつ分割してプリントしている。それでもプリント出来ない場合はフォントを変更せざるをえない。

■テキストデータだけなのにPSエラー!?

 つい最近、複雑な画像ファイルを取り込んでいるどころか、それほど大きくもない全くテキストデータだけのドキュメントがPSエラーに見舞われた。何度やっても同じだ。どうやら特定のページを含む時にエラーが起こっているようだった。
 そこでプリントするページ指定の数をいろいろ変えて問題のページを探し出し、チェックしてみた。画面でみる限り何の問題もない。しかしよく見ると、1箇所だけ不必要なスペースが入っていた。で、それを削除すると、正常にプリントできた。
 そのテキストデータは、フロッピーでデータ入稿されたものだった。MS-DOSテキストファイルの場合は、前述したようにすべてのファイルを開いて、不必要なコントロールコードなどを削除し、Macのテキストファイルにする作業をしているが、入稿したそのファイルはMacのファイルだった。それで、点検せずにそのままQuarkXPressのドキュメントに取り込んだ。しかし、たった1個のスペースにしか見えなかったものに、PSエラーを起こす何らかのデータが含まれていたのではないか、と話していたものだ。
 聞けば、Macで直接入力したテキストデータで同じようなことが起こったことがあるという。そんなこともあるんだなあ、と思った出来事だった。

(記/1997.7)

<<BACK

][