[QuarkXPress奮戦記 vol.14]

どう変わる? QX4.0でのテキスト編集(1)

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 QuarkXPress4.0日本語版がいよいよベールを脱ごうとしている。ベジェ曲線が利用できる、クリッピングパスを作成できる、テキストをアウトライン化できる、ブック管理やツールパレットのパワーアップ等々、どれも歓迎できる変更が加えられているようだ。こうしたメジャーな変更は雑誌などでもたくさん紹介されているので、ここでは実際にテキスト編集がどう変わるのかに絞って、デモ版を使ってみた感想を交えて紹介しようと思う。

■段落単位で設定できる「ぶら下がり」

 段落単位で設定するようになった 「ぶら下がり」は大きな変更だろう。これまではドキュメント単位で設定したから、「ぶら下がり」にしたくないところでもその制約を受けた。これが自由になるのは大いに歓迎したいところだ。

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 上のサンプルは、第2段落に「ぶら下がり」を設定したものだ。右が段落書式の設定パレットの一部だが、「ぶら下がり」の項目が追加されている。
 デフォルトは「0」になっていて、これはこれまでの「ぶら下がり」オフと同じだ。ここで「相対」を選ぶと、従来と同じようにテキストボックスの末尾に半角分のぶら下がりスペースが設けられる。そして、句読点のみがぶら下がりの対象になる。括弧などの約物は、行末に揃えられる(第2段落1行目に注目)。
 また、「ぶら下がり」フィールドに数値を入力することもできる。たとえば文字サイズが14Qであれば、3.5mm(もちろんQやpt単位でもOK)と入力すれば1字分のぶら下がりスペースが設定できる。ようするに、ぶら下がりができる「下インデント」と考えると、わかりやすいかもしれない。
 もっとも、実際の運用では段落単位で「ぶら下がり」ということは少なく、テキストボックス単位で「ぶら下がり」をオン・オフするというのが、ポピュラーな使い方になるだろう。しかしこれだけで、大きな恩恵があることは間違いない。
 課題となるのは、ベタ組みの際の文字揃えだろうか。完全な文字揃えを求められると、句読点以外の約物の処理が難しくなるようだ。

■「任意改行」がなくなった?

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 行末処理にからんで気がついたのが、「任意改行(コマンド+リターン)」が効かないことだ。
「任意改行」は、ベタ組み、ジャスティファイ編集の際、行末の句読点なども全角文字と同じように扱いたい時に、私は多用している(右のサンプルの矢印部分)。ようするに、一時的に上揃えと同じような状態になるわけだ。これが4.0Jデモ版では、操作自体は受けつけているのに何の効果も現れないのだ。
 これがデモ版ゆえの不備なのか、機能としてなくなってしまったのかは判断できない。「ぶら下がり」の変更に伴って変わったのかなどとも思うが、いずれにしてもなくなってしまうのなら、ちょっと困ると思っている。
 もっとも、こんなふうに思っているのは私くらいかもしれないが……。


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