2001年5月13日(日) 天気 : 晴れ

玉子ごはん論争

きのうの夕食時のこと。中学生になった下の娘が、ごはんのおかわりをしたかと思ったら、醤油をぶっかけてきた。おいおい醤油ごはんかよ、と思いながら彼女がかき混ぜるのを見ていたら、どうやら玉子ごはんのようだ。

「玉子ごはんするなら、先に玉子を溶いてからかけてよ」
と女房が口を尖らせた。「ええやんか」と娘はブツブツ。そこで僕が、
「ワシもごはんに玉子割って、醤油かけて混ぜてるで」
と、娘を弁護した。すると上の娘も、
「私もごはんに直接割ってる。普通やん」
と言う。意外なことに、形勢は一気に逆転した。

「えー、そうなん? そんな……」
女房は呆れてしまった。
「混ぜたらいっしょやんか」
僕と娘らは口々に言う。
「それはそうだけど……」

「けどな、先に玉子割って、その上にごはん入れて、ほんで醤油かけたやろ。それは邪道やで」
と僕は下の娘に指摘した。
僕流の玉子ごはんの正しい作り方は、ごはんを茶碗に入れて、真ん中をややくりぬいて(こうすると玉子がくずれない)、そこに玉子を割って入れ、玉子にだけ醤油がかかるようにほんの少したらし(かけすぎると色が悪くなる)、おもむろに混ぜるのだ。

「ええやんかもう、どうでも」
と言いながら、下の娘は混ぜ終えた玉子ごはんを満足そうに食べ始めた。