2003年5月15日(木) 天気 : 雨

振込名の変更

銀行の窓口でのこと。
「他行3万円以上の振込料いくらですか?」
「840円です。でもATMなら525円ですよ」
「あ、いや、なんか、名前の前に番号を入れろって……」
「ATMでできますよ」
「えっ? さっきやってみたけど、わからなかったんですよ」
「じゃ職員にやらせますので」

ネットで買い物をしたら、支払いが銀行振込だった。
送られてきたメールには、振込人名の前に注文番号を入れろとある。キャッシュカードで振り込むと振込人名は通常、自動的に登録名義になるが、ATMで「振込名の変更」を指定すれば変更できるらしい。
残念ながらネットバンキングではできないようだったので、近くの銀行に出かけた。
がATMで、「振込名の変更」ができる様子がないまま最終的な振込実行の段階に来たように思い、不安になってキャンセルした。それで窓口で振り込もうとしたのだった。

「どの段階で変更できるんですか?」
「いまやってみますから」
おじさんは、僕がすでに書き上げていた振込用紙を見ながらATMを操作し始めた。
「ここで変更できるんですよ」
と示されたのは、僕があきらめてキャンセルしたよりもっと先の、一番最後の段階だった。そこまでいってやっと、名前の変更などができるらしい。
「ほらこのとおりです。ATMだと300円も安いんですよ」
おじさんはえびす顔を見せた。

300円はこの際どうでもよくて、僕にはこのシステムのあり方が気になった。
たとえば、オプションメニューのような形でいつでも各種変更ができるボタンが用意されていたら、かなり安心するだろう。
あるいは、そのボタンを押すと最終実行なのか、それともまだ確認画面があるのか、が明示されていたら、これもかなり安心できるだろう。
実際、今回ネットで申し込んだ時も、確認画面があると勝手に理解して「送信」ボタンを押したら、そのまま送信されてしまってビックリしたところだった。

とここまで考えて、これはまた自分にふり返ってくる問題でもあることに気がついた。
Webページで作るメールフォーム等の操作、使う人にこのような不安を抱かせているのではないだろうか、と。