[えでぃっとはうすのときど記]

パスワード入力の不思議

 最近、どうやらパスワードの入力ミスが原因ではないかと考えられる接続エラーの相談がよくある。いずれもWindowsマシンだ。で、出かけて行って現場で操作をすると、やっぱり接続できない。設定をしなおしたり、目を皿のようにしてチェックしても他に間違いがなく、残るはパスワードを疑うしかない、という状況だ。

photo WinでもMacでも、各種設定やWebページ上などのパスワード入力欄では、入力文字は「****」と表示されるのが一般的だ。パスワードだから見えるとまずいわけで仕方がないと思うが、その一方で正しく入力できているかどうか不安になる。結局、正否は認証してみなければわからないわけだ。
 もう一つ、パスワード欄にカーソルが入ると日本語モードが自動的にオフになるようだ。日本語モードかオフなら基本的に英数モードのはずで、Macの場合はメニューバーにUSモードの表示がされる。気をつけるべきはキャップスロックくらいだろう。

photo ところがWinの場合、僕にはなんだかわかりにくい。
 たとえば右図はWin98上のATOK14をタスクバーに表示しているものだが、上から日本語入力オン、日本語入力オフ、そしてパスワード入力時の表示だ。特にパスワード入力時は日本語オフともちがい、入力モードがまったくわからなくなってしまうような印象だ。
 が、もともとパソコンは英数入力だったと考えれば、そこに日本語入力ソフトが追加されているわけだ。日本語入力のオン/オフは日本語入力ソフトで行っているが、パスワード入力時はその日本語入力ソフトもない、もともとの英数入力になっている状態、と思える。
 ならばやはり、キャップスロックにさえ気をつければ問題ないはずなのだ。

 しかし現実には、大文字小文字に注意しながらゆっくり入力してもエラーになっていた。そんなはずはないだろうと思いつつ、ひょっとしたら日本語入力されているのではないかとさえ疑えてしまう。
 そこで試しに、パスワードの設定も入力もテンキーだけでやってもらった。これなら英数モード以外にないだろう。するとビンゴだ、うまくいったのだ。

 結局、入力の慣れの問題なのか機能的な問題なのかわからない。
 パスワードに関してはWinでもMacでもパソコンに記憶させてしまうのが一般的で、一度入れたらあとは入力しないのがほとんどだろう。便利なようだがいざ必要という時にうまく操作できないとしたら、よけいなお世話のようにも思えてしまう。
 もちろん、いちいちパスワードを入力するのは面倒なのだけど……。

(記:2004/01/08)



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