[えでぃっとはうすのときど記]

コインパーク

 コインパークの料金表示は1,200円となっていた。4時間ほど止めていたからまあこんなものか。
 ただ、紙幣の使える精算機がなく、すべてコインを投入しなければならないのがやっかいだ。両替をしようと思って近くの自販機で缶コーヒーを買おうとするが、何度やっても紙幣が戻ってくる。よく見たら釣り銭切れだという。

 仕方がないからどこか別のところで崩そうと思うが、ざっと見渡しても適当なところが見あたらない。ブラブラと歩き出したら、たまたま同じところに止めていた取引先の営業さんと出会った。
「あそこを入ったところにパン屋さんがあるんですよ」
 なるほど大通りから少し入ったところにパン屋さんがあり、前に自販機があったので缶コーヒーを買うと、手持ちと合わせてちょうど1,200円のコインができた。迷うことなくすんなり行けたのは助かった。
「ちょうどや。けど、行ったらメーター上がってたりして……」
「あっはは、ほんやまワ。私もギリギリやしね」

 のんきなことを言っていると現実になるらしい。二人でコインパークに戻ってくると、
「あーっ、上がってる〜」
 無情にもコインパークのメーターは1,300円になっていた。財布の中にはもう、使用対象外の10円玉と50円玉しかない。車の中も探してみたが、10円玉ばかりだった。仕方がないからもう一度同じパン屋さんに向かった。

 結局2往復したので、コインパークから車を出すだけのことに20分ほどもかかってしまった。予想されることにはあらかじめ手を打っておくべし、ということか。昨日のこと。

(記:2004/03/14)



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