[えでぃっとはうすのときど記]

道を歩けば

photo 道を歩いていて屋根瓦にぶつかる、ということはあまりないことだと思う。ところが僕は、しばらく前にこの信じられない体験をしてしまった。

 道の右端を歩いていた。ごく当たり前のことだ。旧街道の脇道、旧家の塀際だった。考えごとをしていたので、少しうつむいていた。何を考えていたのか、はすでに思い出せない。

 突然、おでこに「ガン!」と衝撃が走ってのけぞった。見ると塀の屋根が、ほとんど頭の位置にあって道路側に突き出している。他の塀の屋根はそこそこ高いのに、古いからなのか、その周辺だけが低いのだ。その先端にぶつかったわけ。

 ふと振り返ると、後ろを歩いていたおばあさんが必死で笑いをこらえていたように思えたのだが、気のせいだっただろうか。幸い、ケガ等は何もなかった。

(記:2006/10/03)



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