[えでぃっとはうすのときど記]

iTalkの音飛び

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 iTalkというマイクをつけてボイスレコーダーにしたiPodを、先日初めて仕事で使用した。テストでは気づかなかった大きな問題が出てきた。音飛びだ。
 再生すると、ところどころで音が切れているのだ。感じとしては、音を関知して録音したり止めたりする「VOR録音」に似ている。違うのは、音の大小とは無関係に切れていることだ。

 ネットで検索してみると、どうやら以前から問題になっている現象らしい。現在も情報交換が続いている模様だ。
 録音を注意深く聞いていると、音が切れているあたりでモーターの駆動音のようなものが入っているから、おそらくハードディスクにアクセスしているのだろう。録音終了後に「保存中」となるのだが、録音中もテンポラリデータのような形で仮保存の動作を行っているように思える。その動作中の録音が飛ぶのではないか、というのが僕の素人推測だ。

 どれくらい飛ぶのか、ちょっと実験をしてみた。モノラルとステレオのそれぞれで、秒を読み上げながら4分間録音したのだ。
 モノラル録音ではだいたい3分半くらいの間隔で飛んでいたが、3分を過ぎたところで、次のようになった。
「19、20、2…9、50、51」
 なんと、約30秒も飛んでいるではないか! 驚いた。試しに録音レベルを「Low Gain」「High Gain」と切り替えてもみたが、仕事で使っていたオートと違いはなかった。

 データ量的にモノラルの倍ほどになるステレオ録音では、半分の間隔で起きるのではないかと予測したが、結果は次の読み上げ分が飛んでいた。
 1分11-15秒、37-39秒
 2分0-5秒、27-30秒、50-55秒
 3分18-20秒、40-45秒
 1〜4秒程度が細切れに7回、合わせて約20秒余りが飛んでいる。これまた驚きだ。これも複数回やってほぼ同じ結果だった。

 ちなみにiPodは1月下旬に買ったばかりの5G、30GBモデル。ソフトウェアバージョンは1.2.1だ。
 こんな状況だと、レコーダーとしてはいかがなものか、と言わざるを得ない。iTalkの個体不良なら交換すればいいわけだが、さてそれで済むのだろうか……。

(記:2007/02/14)



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