[えでぃっとはうすのときど記]

左手の頬杖

 ほぼ1か月前、左の上腕付け根あたりを骨折した。3年ぶりに出かけたスキーで、アイスバーンのわりと急斜面を滑って、ちょっとオーバースピードで転んだのだ。人生で初めての骨折だった。
 約4週間、ベルトで左腕を固定していた。仕事はほぼ右手オンリーになった。どうしようもないことは、急きょ助っ人を頼んで助けてもらった。かなり右手に負担がかかり、右腕は筋肉痛でパンパンになった。

 この間、MacOS Xの「ユニバーサルアクセス」のお世話になっている。片手だと「コマンド+オプション」などのキー操作に困る。「ユニバーサルアクセス」の「複合キー」は、順番に押した修飾キーをキーボードショートカットとして扱ってくれる。なかなか助かっている。
 またこの1か月は、重力を実感する日々でもあった。三角巾がなければ、腕を下げることさえ大きな負担だった。タオルなどごく軽いものを持つことも耐えられない。それまで意識したことがなかったちょっとした左手の添え動作に、いかに力が入っていたのかを実感したものだった。

 1週間ほど前からリハビリが始まった。感覚的にも骨がつながってきた実感があり、しばらくできなかったことが次々と回復しつつある喜びを感じている。キーボードも次第に両手で打てる場面が増えてきた。
 ついさっき、左手で頬杖をついた。しばらく前は、座っていてうっかり左腕を床につき、痛みに飛び上がったものだったが、今日はしっかりと支えられた。ちょっとうれしい。

 完治までにはもうしばらく時間がかかるらしい。せいぜいリハビリに励もうと思っているところだ。

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(記:2007/03/30)



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