[えでぃっとはうすのときど記]

MacBook ProのHDDをSSDに交換

 最近、メインで使っているMacBook Proが、ひと晩など長時間スリープからの復帰後、カラーホイールの回転が止まらず操作を受け付けなくなることが頻発した。PRAMをクリアしても、そのうちに勝手に再起動するようになり、スリープ解除したと思ったらログインウインドウが現れるなど、ますます挙動がおかしくなってきた。
 ディスクユーティリティをチェックすると、「修復できないハードウェアの問題が見つかりました」とのメッセージが出ていた。以前Mac miniで起こったことと同じで、もはやディスクを交換するしかない。

 そこでこの際思い切って、少々高いが動作が速いらしいSSDに交換しようと考えた。Mac miniの折りにはその値段ゆえに断念したものだ。今回も秋葉館に、ほぼ現状サイズ512GBのSSDを注文。届くとすぐに交換作業にとりかかった。もちろん個人責任は承知の上だ。
 MacBook ProのHDD交換は、Mac miniに比べれば難易度がはるかに低い。ネット検索でもさまざまなページがヒットした。

 下の写真が「ビフォー」の状態。黒いバッテリーには「取り外さないでください」と書いて封印がしてある。左が買ったSSD。
 実は裏ブタを開けてから気づいたのだが、天地逆だった。普通に表向きに置いたものを上下向こう側に裏返したのだが、左右に裏返してヒンジ部が上になるように置くのが正しいらしい。
 ただ、写真でもわかるように、ネジの長さが場所によって違う。忘れないようにネジ穴のすぐ横に置いたネジをそのままにしておきたかったので、そのまま作業を続行した。

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 続いて、ハードディスクとメディアドライブの間にある黒い止め具を、2本のネジをゆるめて外す。そして、ディスクに貼ってあるテープを引いて持ちあげ、コネクタを外せばOK。とても簡単だ。

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 ハードディスクを外したMacBook Pro。

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 ディスクの横に4か所ついているネジを外して、新しいディスクにつけかえる。このとき、星形のT6トルクスドライバーが必要になる。以前のMacBookのHDD交換の際に買っておいたものが役立った。

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 SSDをセットして、これが「アフター」の状態。引き上げ用のテープもつけ替えておいた。あとは裏ブタを取り付ければOK。

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 その後、インターネット復元を経てTime Machineバックアップから、待つこと9時間、全部で300GB余のシステムとデータを丸ごと復元できた。今回は、おそらくライセンス認証がらみと思われるが、一部のアプリケーションで再インストールの必要があった。

 さて、なるほどSSDは確かに速い。OSの起動は30秒とかからなくなった。せっかくなので、OSと主なアプリケーションの起動時間を、HDDのMac miniと比較してみた。
 OSの起動は起動音が鳴ってからメニューバーにすべての項目が表示されるまで、アプリケーションの起動はOS起動後最初のもので画面に作業環境が表示されるまで、をそれぞれ計った。CPUはいずれも同じ2.7GHz Intel Core i7、メモリも同じ8GB。

Mac mini(HDD/1TB)
OS起動……約2分
Photoshop起動……約13秒
Illustrator起動……約17秒
InDesign起動……約1分20秒

MacBook Pro(SSD/512GB)
OS起動……約27秒
Photoshop起動……約4秒 
Illustrator起動……約6秒
InDesign起動……約10秒

 単純に見ても3〜4倍以上の早さだ。HDD時代のMacBook Proはたぶん上記のMac miniより遅かったように思うから、この違いはうれしい。

 ただ、SSDにしてからファンの回転音が気になる場面が増えた。起動直後やスリープ直後で回転が上がるようだ。SSDにしたこととの関係かどうかよくわからないが、暴走するわけではないので、しばらく様子を見ようと思う。

(記:2014/04/09)



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