京都は伏見だけでも20を超える酒蔵がある酒どころ。そんな京都府内の地酒を飲みながら、リアルタイムで綴るお酒の話。
おおむね月1更新。飲み手・書き手=小国文男
前回「何か話題の題材を銘柄に使ったお酒はあまり好まない」なんて書いておきながら、まさにクライマックスを迎えている大河ドラマで話題の銘柄を買ってしまった。はは、はははは……。
実はこの蔵、その手のネーミングが多いほうだと思う。でもこの蔵のお酒は好きだ。特に「にごり酒」シリーズは大好きだ。これは従来のシリーズに比べてアルコール度数が15度と、2度だけライトなタイプ。「もちろん、発泡感が損なわれることなく、さわやかな飲み心地」と、油長さんのネットショップで紹介されていた。
なので、この際ネーミングはどうでもよくて、久しぶりに月の桂のにごり酒、それもさわやかなのを飲みたくなって買ってみた。1,838円も魅力的だった。
目下いちばんハマッている酒がこれだ。その新酒、しぼりたてが手に入った。
もともとは昨年の夏にいただいたのが発端。以前は「にごり酒」と聞いても単に白濁しているお酒で、どちらかと言えばセレモニー用だと思っていた。けれども、一口飲んで認識が変わった。いわゆる活性酒だったのだ。蔵元は「日本酒のシャンパン」と銘打っているが、さもありなんと思えて、すっかり気に入ってしまった。